家について、そっと玄関のドアを開けると、廊下の壁によりかかって座る湊君の姿が一番に目に入った。 右ひざを折り、左足だけを投げ出して座る湊君の姿に胸が痛む。 「……湊君っ」 靴を脱いで家に上がった私は湊君の体を抱きしめた。 ……っ、冷えてる。 湊君、湊君はいつからここにいたの? 暖房が届かないこの寒い廊下に……。 「実花……?」 「実花だよっ…ごめんね、いきなり怒って家出たりしてごめんね……!!」 そう言うと、湊君は私の背中に腕を回してギュッと力いっぱい抱きしめてきた。