『手離すわけない。実花はずっと俺のもの。……そう言ったけど、そのあとにね言ったんだ』
『なんて……?』
『でも、俺から離れることが実花にとっての幸せなら俺は実花を手離す。俺にとっては実花の幸せが一番大事』
大村君から聞いたその言葉に私は涙がこぼれそうになった。
私の幸せが一番大事、そんなこと思ってくれてる湊君と一緒にいるんだ。
不安になる必要なんてどこにもなかった。
ごめんね、湊君。
大声あげて一方的に家を飛び出して。
家に帰ったらまたふたりでこたつに入ってココア飲もうよ。
おそろいじゃなくてもいい。
マグカップでココア飲みながら一緒に笑おうよ。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)