ふたつでひとつのおそろいのもの。 替えはきくから大丈夫、なんてこと言ってほしくなかったの。 私はワンピースの裾をギュッと握って笑った。 本当に無理矢理、なんとか悲しみの感情を押し込めるように。 「……ごめん、ちょっと出てくる」 「は…!?実花!?」 私はリビングから自分の部屋に行き、コートとカバンを持って外に出た。 目的地に向かう途中で、リビングにあるコルクボードにいつもひっかけるようにしている家の鍵を忘れていることに気付いたけどまあいっかと思ってそのまま目的地に向かった。