「……マグカップ、割れちゃったんだ」 おそろいのマグカップのうちの片割れ。 湊君の黒ボーダーのマグカップだった。 心に冷気が流れ込んでくる。 だんだん指先も冷たくなってきて。 ……残されたマグカップみたいに私もひとりぼっちになったらどうしたらいいの? 湊君が私のもとから離れていったらどうしたらいいの? 『死ぬまで手離さない』 確かに湊君はそう言ってくれたけど、万が一でも私に愛想をつかしてしまったら? また、ひとりぼっち……。