3人でテーブルを囲みながら、ご飯を食べる時間は暖かくて大切な時間で。

ずっとずっとこの時間が続いていけばいいのになんて願ってしまった。



♡♡♡♡



次の日、朝早くの新幹線に乗って仕事に戻るというお母さんを玄関まで見送る。


お母さんは湊君の両肩に手を置いて優しく微笑む。



「私に似て、適当な子だけど実花をよろしくね。頼るのが苦手な子だからよく気にかけて、しんどそうだったら手を貸してあげて」


「はい」



それからお母さんは私の頭を優しくなでる。



「実花、何かあったら湊君を頼りなさい。きっと湊君なら手を貸してくれるから。……また帰って来る時まで、元気でね!!」



「うん!!お母さんも、元気で!!」