適当人間な私と几帳面な湊君が一緒に料理をしたら無駄に時間がかかる。

適当に済ませたがる私の作業に湊君が手を加えていくから、余計時間がかかるんだ。


それでもなんとかご飯を作り終え、リビングに出来たものを小皿、お箸を運ぶ。



「おお、ビーフシチュー!!味付けは湊君?」



テーブルの上の料理をのぞきこみつつ椅子に座るお母さんは湊君にそう聞いた。



「はい。優花さん、美味しいって言ってくれてたなって思って」


「私も食べてみたいって思ってたの!!湊君のビーフシチュー!!」



だから、湊君の意見と私の要望が通った結果のビーフシチューなんだ。



「パンとご飯、どっちがいいですか?」


「パンがいいな」


「分かりました」