ドア側から2列目、前から3番目が私の席。

前の席の持ち主の女の子はすでに席についている。


私は自分の席に行く途中にいるその子に声をかけた。



「私、二條実花です。これからよろしくね」



すると、その子はなぜか嬉しそうに顔を輝かせてガシッと私の手を掴んできた。

なっ何事!? 



「“花の妖精”!!」



「……はい?」



今、彼女はなんと?



「昔大好きな絵本に出てきた“花の妖精”にそっくり!!まじで可愛い!!」