「今日の委員会のこと、知ってた?」 そう聞いてみると、長松君も知らなかったみたいで首を左右に振った。 「多分、いきなり決まったことなんじゃない?……てか、伊塚身長高いなー」 「何を今さら。委員会で何度も会ってるのに」 「委員会の時は俺も伊塚も座ってるだろー。……あれ、二條さんその手どうしたの」 目ざとく私の手のケガを発見した長松君は目を見開いた。 そして私の方に向かって手を伸ばしてくる。 私と同じように、ガーゼと包帯を巻かれた手。 それを遮るように、湊君が私の斜め前に立った。