あ、れ……。 今心と心の間に少し壁が出来た気がした。 もしかして湊君、嘘ついた? 何かあったの? 本当は意味があって付き合ってることをバラす?って私に聞いてきたんじゃないの? 「みなとく……」 そう名前を呼んで、手を握ろうとした時だった。 『各クラスの風紀委員2名は多目的教室に集まってください。再度繰り返します。各クラスの風紀委員2名は多目的教室に集まってください。風紀委員会を始めます』 そんな放送がスピーカーから聞こえてきた。 「委員会……?実花、何か聞いてたか?」