な、なんで私今笑われたの……? 「実花って人より傷の治りとか早そう」 「……もしかして、私をゾンビか何かだと思ってる?」 「ゾンビだと思ってるやつと付き合うかよ」 そう言って湊君は掲示板にあずけていた背中を離し、私の隣にやってきた。 そして軽く私の背中を叩く。 「さっさと家庭科室戻るぞ。奈津美はともかく、他のふたりが心配」 「あー、不器用ふたり組ね」 クスクス笑って、私も湊君も歩き出す。 家庭科室に向かう途中、湊君はふっと何かを思い出したように口を開いた。