「失礼しまーす……」
カラカラと、教室の立て付けがそんなに良くない扉とは違い軽い扉を開けると白衣を着た保健室の先生が私の方を見た。
「どうしたのー?文化祭準備で怪我でもした?」
「はい。キャベツ切ってたら指まで切っちゃって」
そう言いながら保健室に入り、先生に傷口を見せると「ぱっくりいっちゃったねー」と顔をしかめながら言われた。
やっぱり誰の目から見てもぱっくりいっちゃってますよね~。
「絆創膏じゃ心もとないからガーゼ巻いとこうか」
「分かりました」
「右利きだよね?それなら手当してる間にそこの利用者名簿に名前書いておいて」
そう言われたから、左手を先生に預けたまま右手で利用者名簿に【二條実花】と記入した。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)