ちなみに、家庭用たこ焼き器は家庭科室にあったものを使っている。

調理実習で使うことは滅諦に無いらしくて、新品同然のピカピカの状態で保管されていた。



「秀!!お前、キャベツの刻み粗すぎ!!」



私と並んでキャベツを切っている秀君にダメ出しをして包丁を奪ったのは湊君。

……確かに秀君が切ったキャベツは大きいかな……。
親指の爪くらいの大きさがある。

もう少し細かくないとたこ焼きを丸めるのが大変になる。



「そっか!!斎藤君のキャベツのせいであたしはうまくたこ焼きが作れなかったんだ!!」


「いや、それは島北の器用さの問題だろ」


「えー、何か言った?よく聞こえなかったからもう1回言ってー?」


「ナンデモゴザイマセン」