息を切らせて、たどり着いた先は鍵がかけられしっかりと施錠している屋上のドアの前のスペース。 そこには偶然先客がいた。 「二條さんじゃん。どうしたの?そんなに息切らせて」 そう言って読んでいた漫画雑誌から顔を上げたのは斎藤君だった。 ニカッと明るい笑顔を見せてくれる斎藤君のおかげで少し癒された。 「ちょっと…トレーニングしてて」 「ぶはっ!!あはははっ、二條さんって体育会系だっけ!?」 「……出来れば必要以上に外出したくないタイプの人間です」 そう言うと斎藤君はさらに笑った。