「めちゃくちゃ猫が好きで。でも猫アレルギーのせいで家で飼えないことをずっと残念に思ってることも知ってる」
だんだんと奈津美ちゃんとの距離を詰めていく湊君。
「……知ってるよ。奈津美がめちゃくちゃ優しくていい奴だってこと、よく知ってる」
湊君がそう言ったら、奈津美ちゃんは顔を両手で覆い地面に座り込んでしまった。
必死に涙をぬぐいながら、嗚咽をもらし、苦しそうにしながらも言ってくれた。
「ごめんなさっ……実花ちゃん、みっちゃん、ごめんなさい……!!」
そんな奈津美ちゃんの頭を優しくなでる湊君。
ふたりの様子をじっと見ているとなんだか切なくなってきた。
やっぱり、私は奈津美ちゃんには敵わないのかもしれない。
やっぱり、一緒にいた時間の長さは重要みたい。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)