適当に言った言葉があっさり受け入れられて拍子抜け。



「本当にいいの!?」


「けど、明日は俺の当番だけどお前が晩御飯作れよ」


「あーじゃあ別にいいや。今日はちゃんと私が作りまーす」



そう言って手を高く上げると湊君はズボンのポケットに手を突っ込んで小さく笑った。



「子供みてぇ」



「失礼だなー!!一応JKですよJK!!……ほらっ早くネクタイ結んで準備しないと。湊君が学校行く時間になっちゃうよ!!」



そう言って、トンッと湊君の肩を押す。

そして私の部屋の前から去っていく湊君にひとつ言葉を言い残す。



「後ろに気を付けて!!」