若菜に速攻バレた。
放課後、結局私も湊君と一緒に斎藤君と奈津美ちゃんの追試対策の手伝いをすることにした。
それを提案したのは若菜で。
『学年トップ3が面倒見たらふたりとも追試クリア間違いなしっしょ!!』
そう言った若菜ももちろん放課後勉強会に参戦。
勉強中、飲み物を買いに行こうと私を誘い教室の外に連れ出してからいきなり核心を突くことを言ってきた。
「……ふたりは幼なじみで。仲がいいのは当たり前って分かってるんだけどね、やっぱり少し寂しいなーって」
私も湊君の幼なじみだったら良かったのになー、なんて思っちゃった。
ヘラッと笑うと、若菜はグシャグシャと私の頭を撫でてきた。



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)