相当切羽つまってるみたいだ。 役に立てるかは分からないけどやってみるか。 そう思い、うなずこうとした時だった。 「二條、秀の面倒見なくていいから。俺が勉強の相手する」 私と斎藤君の間に湊君が割って入ってきた。 まるで背中で私を隠すように、斎藤君の前に立ちはだかる湊君。 「どうせもうひとり面倒みないといけないヤツいるし」 ……ん? もうひとり? 首をかしげていると、湊君は掲示板に向かって歩いてくる女の子に声をかけた。