そう言ってまるでどこかの国の王子様みたいにはにかんだ湊君。 唖然としていると湊君は私の手を離してほんの少し目にかかっていた前髪を払ってくれた。 「……ははっ、間抜け面」 特になにも言い返すことが出来ない私を見て、湊君はまた笑う。 「実花、俺さハマッったらとことんハマるタイプの人間なんだよね」 立ち上がりながら湊君が言ったその言葉に私は首をかしげた。 「どうしたの?突然」 すると顔に影が落ちた。 かなり近くに、湊君の整った顔面が。