花奈 ~15日生きた君へ~


ひょこっ。

ちょうどそのタイミングで、向かいのベッドの柵から何かが出てきたのが視界に入った。

……ん?

そこに焦点が合ってなかった私は、少し遅れてその‟何か″に視線を向ける。
柵の上から出てきたのは、女の子の顔だった。
その子はずっとこっちを見てたみたいで、私と目が合う。

そのまま、数秒間見つめ合っていると。

「おはよう!」

女の子は笑顔になってあいさつしてくれた。