「この久保学院は進学校ではないですけど、施設は綺麗ですよ。」


宮原さんは廊下に並ぶ8つの部屋のうち、右側の1番奥で止まった


「ここが西園さんの部屋です。荷物は全部届いてるので」


「ありがとう。」


ドアノブに手をかけて言う


「あと敬語はいらないよ。同い年なんだから」


「あ、はい…じゃなくて、うん!なんだか西園さん大人っぽいっていうか、同い年にはみえなかったから…」


宮原さんは照れながら言った


「…そう?普通だけど」


私はそう言って部屋のドアを開ける


「あ、あの!皆が帰ってきたらまた呼びに来るね!」


「わかった」


ドアを閉めようとする私に宮原さんは慌てて言う