私は愛と闇の間で揺れる(仮)

7月19日at9:00in寮


今日は朝からパーティーの準備で忙しい


私と華は料理、他の皆は飾り付けをしてる


「ねえ、藍雪」


華はケーキの生クリームを作りながら遠慮気味に話しかける


「何?」


「藍雪は好きな人とか…いる?」


あまりにも突然過ぎて驚くが、すぐに冷静に戻る


「…いないけど」


「今まで一度も?」


「うん…急にどうしたの?」


華は顔を赤くして俯く


「…私、今日昴に告白しようと思ってるんだ」


華が昴を好きなのは何となく分かっていたから、驚きはしなかった


「そう」


「…うん」


「私は恋愛とかはよく分からないから、アドバイスは出来ないけど、頑張って」


「ありがとう」


花が咲いたような笑顔をする華


私と違って愛嬌のある華は、きっと昴と上手くいくと思う


「藍雪も好きな人が出来たら教えてね!恋話してみたい」


「…うん」


ごめん、華


私は恋をしている時間ないから、恋話できないと思う


「好きな人ができるとね、胸がキューってなるの!」


華が嬉しそうに話しているのを、私はただ聞いていた