7月12日in寮
あれから生徒会の仕事が終わった私達は寮に帰って、それぞれの部屋に戻った
「…何としてでも復讐を…奴らを捕まえないと」
部屋の壁や床には資料が散らかっている
私は高校の間はあれの前線には出してもらえない
だからこそ、今は全ての情報を頭に入れる必要がある
資料と睨めっこをしているとドアのノックされる音がした
「…はい」
「俺だ」
聞き慣れた声の持ち主は陽斗だ
低くて澄んだ声をしているからよく分かる
「ちょっと待って」
外で待たれる状況はやばい
ドアを開けたら中が見えてしまう
私はなるべく部屋の奥に見られたらまずいものを寄せる
「まだか?」
「今行く」
ドアを少しだけ開けて顔の半分だけ見えるようにする
「何?」
「今日、何かあったのか?」
突然の質問に不意を突かれる
「何かって?」
「様子が少し変な気がしたから、気になったんだ」
陽斗の言葉に驚いた
気づかれるようなヘマをしたつもりはないが、陽斗が気づいていた
他の皆は気づいていなかった
陽斗の勘が鋭いってことか…
今後は要注意だな
「何もないけど?」
「…そうか、それならいいんだ。
…もう1つ聞いてもいいか?」
「…うん」
陽斗の鋭さから何を聞かれるのかと、少し顔が強張る
「お前…部屋を見られたくない理由でもあるのか?」
…っ、1番嫌なとこを突いてきた
「ないよ。ただ散らかってるだけ」
「そうか。変なこと聞いて悪い」
「別に大丈夫」
「今日晩御飯は?」
「いらない…」
「そうか、偶には一緒に食べれる日を作っとけよ。」
「…ん」
じゃあな、と陽斗は言って私の隣の自分の部屋に戻っていった
ドアを閉め鍵をかける
「…はぁ」
思わずため息をつく
知られる訳にいかない
私がやろうとしている事を
あれから生徒会の仕事が終わった私達は寮に帰って、それぞれの部屋に戻った
「…何としてでも復讐を…奴らを捕まえないと」
部屋の壁や床には資料が散らかっている
私は高校の間はあれの前線には出してもらえない
だからこそ、今は全ての情報を頭に入れる必要がある
資料と睨めっこをしているとドアのノックされる音がした
「…はい」
「俺だ」
聞き慣れた声の持ち主は陽斗だ
低くて澄んだ声をしているからよく分かる
「ちょっと待って」
外で待たれる状況はやばい
ドアを開けたら中が見えてしまう
私はなるべく部屋の奥に見られたらまずいものを寄せる
「まだか?」
「今行く」
ドアを少しだけ開けて顔の半分だけ見えるようにする
「何?」
「今日、何かあったのか?」
突然の質問に不意を突かれる
「何かって?」
「様子が少し変な気がしたから、気になったんだ」
陽斗の言葉に驚いた
気づかれるようなヘマをしたつもりはないが、陽斗が気づいていた
他の皆は気づいていなかった
陽斗の勘が鋭いってことか…
今後は要注意だな
「何もないけど?」
「…そうか、それならいいんだ。
…もう1つ聞いてもいいか?」
「…うん」
陽斗の鋭さから何を聞かれるのかと、少し顔が強張る
「お前…部屋を見られたくない理由でもあるのか?」
…っ、1番嫌なとこを突いてきた
「ないよ。ただ散らかってるだけ」
「そうか。変なこと聞いて悪い」
「別に大丈夫」
「今日晩御飯は?」
「いらない…」
「そうか、偶には一緒に食べれる日を作っとけよ。」
「…ん」
じゃあな、と陽斗は言って私の隣の自分の部屋に戻っていった
ドアを閉め鍵をかける
「…はぁ」
思わずため息をつく
知られる訳にいかない
私がやろうとしている事を

