「どうぞ中に入ってください。他の5人はまだ出かけてて、私しか居ないんですけど…」


宮原さんはジョウロを置き、玄関の扉を開ける


私は彼女に続いて中に入った


「…広い」


「そうなんです。生徒会メンバー6人で暮らすには広すぎると言うか…。でも快適ですよ!」


宮原さんと私は階段を上がりながら話す


「西園さんは確か庶務ですよね!」


そう…


私は寮に入る代わりに生徒会の庶務をして欲しいと、この4月から転入する予定の学校の理事長に言われた


「聞きましたよ。西園さんの前の学校は関西のトップの進学校だったと。」


「まあ、一応」


確かに関西というか全国上位10位には入ってたと思う


ある事情で東京の学校に転校することになったが