私は愛と闇の間で揺れる(仮)

教室に戻ると華の机の周りで速水達が群がっていた


私より早く何かを察知したのか華は慌てて机に向かう


私も華を追い机の上をみる


そこには華のお母さんの弁当が中身をグチャグチャに出されて、弁当箱は床に捨てられていた


「いつまでも調子に乗っているからよ」


速水達は華を責め立てるように言う


私は周りを見た


女子は速水達の味方なのか、全員笑って見ている


男子は好奇心の目で傍観している


これが華が学校に行くことを怯えた理由か


「藍雪、行こっか…生徒会室。皆が待ってるよ」


涙声の華は弁当の中身を弁当箱に適当に入れ終わって言う


「うぜえんだよ!お前のそういう所が!」


速水はそう叫ぶと華を押す


よろけて転けそうになる華を支えた所で、生徒会の人らが教室に来た