私は愛と闇の間で揺れる(仮)

何となく華をおそらく虐めてるであろう犯人だと思った


1時間目の授業が始まり華の机を何気なく見るとボロボロの教科書があった


「華、それどうしたの？」


「ちょっとね…へへ」


華は苦笑いをしただけでまともには答えてくれなかった



「西園さん」


さっき華を睨んでいた女子4人が話しかけてきた


「…何？」


「私、速水凛花っていうの。よろしくね」


「どうも」


リーダーらしき子が話しかけてきた


「ところで西園さん。宮原とは仲が良いの？」


「…良いも何も昨日会ったばかりだけど」


「そう…でも宮原はやめたほうが良いよ」


自分では気づいていないのか不敵な笑みで速水はそう言った


「どうして？」


「だって、宮原は生徒会に取り入ったんだよ？」


…嫉妬か


華は背中を向けているが話は確実に聞こえているだろう


「悪いけど私はあなた達だけの意見では動かない。華がどんな人間かは私が判断する」


「…っ、そういえばあなたも生徒会の庶務をするみたいね。あなたも取り入ったの?」


呆れた私は冷めた目で速水を見る


「…面倒くさい」


「なっ…」


速水は何か言おうとするが授業の先生が来たので他の3人と席に戻る