私は愛と闇の間で揺れる(仮)

2人で職員室に行った後、華は先に教室に行った


私は若い女の担任の先生と教室に向かう


「明るくて良いクラスだからすぐに馴染めると思うわ」


優しそうな雰囲気の人だが、鈍そうだ


教室に着くと先生に続いてドアをくぐる


「せんせー!その子が転校生?」


「そうですよ。じゃあ、西園さん自己紹介を」


色々言っているクラスの子らの言葉を遮るように喋る


「はじめまして。関西の学校から転校してきました、西園藍雪です。よろしくお願いします。」


「西園さんは全国でもトップクラスの進学校にいました。皆も見習って勉強に励みましょう」


先生は私の自己紹介の後に笑顔を見せて言った


「西園さんの席は…窓際の宮原さんの後ろね」


私は軽く頭を下げて華の後ろ、窓際の1番後ろに座る


「藍雪、席近くなったね!」


「うん」


華は嬉しそうに言ってまた前を向いて先生の話を聞く


私はどこからか変な視線を感じ、教室を見渡す


視線を感じた方には私ではなく華を睨む、派手な女子生徒が4人廊下側の席に座っていた