下駄箱の扉に自分の名前が貼られてるのを見て成る程と思う


持ってきた上履きを履いて華を見る


下駄箱の扉を開けたまま顔色が悪い華に話しかける


「華?何してるの?」


気になって華の下駄箱を覗くと上履きはなく、大量の悪口の書かれた紙だけが入っていた


「…華、あなた虐められてるの?」


「…やだなぁ!私ったらまた上履き忘れちゃった!」


青い顔をしたまま無理に笑う華は、下駄箱の紙を近くのゴミ箱に捨てた


「…このこと他の生徒会の人は知ってるの?」


「何のこと?…藍雪、職員室に行くんだよね!一緒に行こっか、私もスリッパ借りなきゃ!」


「…華」


私の言葉を聞かず華は職員室に向かう


無理に聞くべきじゃないと判断した私は華を追いかけた