奏太の目は、冷たく、苦しそうだった。
「それ、は……」
「俺が、キスした時は、最低って言ったよな?
なのに、自分はどうなんだよ」
いつもと違う怖い声で、私は何も言えなくなってしまう。
下を向いて、何も言えない私を見下ろしながら奏太は辛そうに呟いた。
「…………最低なのは、どっちだよ」
……ほんと、だよね
自分から終わらせようって言ったのに
今度は、キス?
「………ごめっ、最低だね、私…。」
私は、涙を浮かべ、起き上がっている奏太を見つめてから、悔しそうな笑顔を見せた。
そして、立ち上がりカーテンを開けて、保健室を出ていく。



