｢……それでっ、終わりにしたかったのに…
どうしてこうなっちゃうんだろう…っ、｣
全部話し終えてから、朱里を見ながら私はそう言った。
｢……結局さぁ、何がしたいわけ～？｣
心配してた朱里の口から出た言葉に、私はびっくりしてしまった。
何がしたい？
｢……あんな関係終わらせたかったっ、｣
｢ふぅん…。でも終わりにできたなら泣かなくても別にいいんじゃないのぉ？｣
その言葉に、何も言えなくなる。
ほんとだ。私本当は何がしたいの……？
黙って、ただ下を向いている私を朱里は、ジッと見つめて、はぁ、とため息をついた。
｢正直さぁ、傷ついてるのは奏太くんなんじゃないかな～って思うけどねぇ。｣
その言葉に、ビクッとする。
｢だってさぁ、別れたのだって、美月のせいでしょ？それでさ、こんな関係終わらせたい？ 私だったら傷つくけどねぇ｣
別れた……っ、
それは、あの時の私がいけないと思う。
でも、やっぱり奏太も傷ついてた？
