もう1度、あの恋を






「……み、美月? とりあえず学校行こぉ?」



朱里は、私の腕を引っ張って、学校まで連れて行ってくれた。




上履きを履くと、向かった先は教室ではなく、保健室。




ガラッとドアを開けて、カーテンのついてるベッドに私を押し込むと、朱里は先生の所に行った。




「結子ちゃん、ごめんっ!
ベッド借りるねぇ!」


「いきなり入ってきて何言ってんのよ」




結子ちゃんは、保健室の先生で、仲の良い先生。




「今、美月体調悪くて、私そばにいてあげたいからお願いだよぉ~」


そう言うと、結子ちゃんは、私がいるベッドまで歩いてきた。



シャッとカーテンを開けて、ベッドに座り下を向いている私を見た。