駅につくと、まだ10分前だというのに澤田くんはもういた。
私は駆け寄ると、澤田くんの肩をポンッと叩いた。
「うわっ、びびった……」
「ごめん、待った?」
「ううん、俺も今来たとこ」
澤田くんはそんな事言うけれど、絶対もう少し早く来てたよね。
「よし、じゃあ行こうか」
そう言って澤田くんは、私の腕を引っ張った。
「え……っ、ちょっ……」
私が慌てて付いていくと、澤田くんは私に気づいたのか止まってくれた。
「あ、ごめん……」
申し訳なさそうに言う澤田くんを見てるとなぜか笑ってしまう。
そして、電車に乗り込み、遊園地につくと私の心はもうウキウキだった。
「澤田くん!あれ、あれ乗ろう!」
テンションが上がった私は早速ジェットコースターを指差した。澤田くんも、楽しそうに頷き、私たちはジェットコースターや、たくさんの乗り物に乗った。



