もう1度、あの恋を




その後、家に帰り、食べかけのご飯を食べてからお風呂に入り、お父さんが帰ってくる前に寝てしまった。




朝になり、制服に着替えてからリビングに行くと、テーブルの上には、不格好な目玉焼きが置いてあった。



そして、その前に置き手紙も置いてあり、
"起きたら食べなさい。"と書かれていた。



もう、お父さんったら。



多分、今日は、朝早くに行ったんだろう。



顔は見れなかったけど、とても嬉しい。
そして、元気を貰えたよ。





「……頂きます」


私は、ふふっ、と笑うとご飯を食べ始めた。
その後に支度をして家を出た。






家を出て、すぐに隣の家の窓を見る。




はあ、これが日課になってしまった。





ため息をつくと、隣の家のドアがガチャと開いた。中から、だるそうな奏太が出てきて、私のことを見て、すぐに逸らした。