「何してんですか?」
その人を睨むと、相手は成人していて酒を飲んだのか、酔っ払っている。
とりあえず、朱里を私の後ろに避難させると、朱里に尋ねる。
「……ねえ、この人なんなの?」
「なんか、朱里が帰ってたら急に、
腕を掴まれてぇ。臭いし~。
だから、美月を呼んだの~」
朱里は、そう言うと私の服を、キュッと
掴み、ニコッと微笑んだ。
「……じゃあ、警察呼んだ方がいいよね」
私がそう言って、携帯に手をかけると
奥から、走ってくる男の人を見つけた。
「ここです、ここ!」
おばさんが、指をさしながら走ってくる後ろからは、警察官が走ってくる。
その後、男の人は警察官に連れていかれて、
私と朱里は、歩き出した。



