「よしっ、久しぶりにご飯食べて行ったら?」 絢乃ちゃんの提案に、私は携帯を取り出してお父さんに電話をかける。 「あ、奏太の家でご飯食べようと思うんだけどお父さんどうする?」 『ああ、じゃあ仕事終わりに顔だそうかな』 「うん、わかった。言っとく」 私は、そう言うと電話を切ってから振り返り、絢乃ちゃんに伝える。 「おっけ~ 」 そんな返事ともに、絢乃ちゃんは部屋を出ていき、いっきに静かになる。 奏太は、本棚から漫画を取り出して読み始めて、私は携帯片手にベッドに腰をかけた。