そして、その後教室に入ると、みんなはびっくりして私たちのことを見る。
だけどそれは、ほんの一瞬であって、少ししたらみんな元に戻った。
朱里は、奏太の椅子を借りて話していたけど、机にカバンが置かれて、私は、横を振り返る。
「お、奏太!治ったかー?」
目が合って、びっくりする私とは違い、奏太は一瞬で目をそらす。
それにズキンっとする
朱里は、立ち上がると私の上に乗ってきてまた話を戻した。
横では、奏太の話声が聞こえる。
奏太とのことだって解決してない
私はそんなことを考えていて、授業だって頭に入ってこなかった。



