午後の授業もちゃんと終えた私たちは、ファミレスに来ていた。
「私、友達とこんなとこ来たの初めて……。」
芹沢さんの目は、輝いている。
ああ、ホントはこんなに可愛いんだよってことをみんなに紹介したいくらい。
そして、本題に入る。
「……中学の時、奏太と、朱里と何があったか全部話すね。」
少しずつ、今までのことを話すと芹沢さんはびっくりしていた。
「朱里ちゃん……前からあんな感じじゃなかったんだね。」
「うん、まあ、あれは変わんなくていいんだけど傷付けたのは事実。」
どんどけ傷つけたんだろう。
どれだけ泣いた?
「……もう、私のこと嫌いになったかなぁ…」
ボソッとつぶやくと、芹沢さんが水が入ってるガラスを握りしめながらいつもと違う声を出した。
「そんなの、有り得ないよ……!だって、朱里ちゃん美月はね、美月はああ見えて寂しがり屋なのよとか……いっつも美月ちゃんの話ばっかりしてるよ、!」
え……?
なに、それ?



