「中谷と? ふぅん。ま、幼なじみなんだろ?
そんな事もあんだろ。」
男子は、そう言うと、笑いながらどこかへ歩いていった。私は、その瞬間に、レジへと向かった。
「……1680円です」
そう言われ、お財布からお金を取り出して払う。すると、レジの奥にあるエスカレーターに目がいってしまった。
……あ。
一瞬だけ奏太と目が合い、固まってしまった。
「あ、あのー?」
店員の声に、ハッとし、お釣りと買った本を貰うと歩き出した。
……なんで、目が合うの。
少し、びっくりしたけれど、私は1階にあるスーパーにより、食材を買って帰った。



