もう1度、あの恋を







私は、甘えることをしないから









誰かに聞いてほしいのに













それを押し込めてしまう














「……っ、 美月ちゃん……っ」







芹沢さんの声でハッとして、握りしめていた箸をお弁当の蓋に置く。







「あ……、ごめん…」


「大丈夫……?」





芹沢さんは、いつだって、私たちのことを心配してくれるんだ。










「うん、ごめんね。ちょっと考え事してて…」


「ううん! そういう時あるもんね!」




だから、朱里と同じように、仲良く大切にしていきたいんだよ。