朱里は、元々一途に恋をする子だった
「美月~朝、昇降口で話せたの~!」
「ゴミついてるよって、話しかけてもらって、しかもゴミも取ってくれたの…っ」
「今度2人で遊びませんか?だってー!!」
こんなふうに、普通に喜んで、可愛い片想いをしていたくらいだ。
「ねえ、この服でいいと思う?」
デートの前日だって私を家に呼んで服を見せてくるくらいに気合い入れて、オシャレしてた。
「可愛いじゃん」
「よかったぁ……」
ホッとした顔をして、服を脱ぎ綺麗に畳む朱里。可愛いでしょう?
「じゃあ、明日頑張んなよ~!」
私が、玄関でそう言うと朱里は、少し照れて下を向きながら首を縦に動かした。
「うんっ!」
元気な声と笑顔を見て、私は朱里の家のドアをゆっくりと、閉めた。



