それから、奏太と話すことも目を合わすことさえも無くなった。
みんながびっくりしていたのは、もう一つある
「おっはよぉ」
朱里が、別人のようになったからだ。
私と奏太が別れて、すぐに朱里は変わってしまった。
「美月、おはよぉ~」
校則違反の甘ったるい香水。
「………いつから、そんなに可愛い声出すようになったわけ?」
私が、教科書を整理しながら、朱里に問いかけると朱里は、一瞬びっくりしてニコッと笑った
「え~? 美月は、いつからそんなに笑わなくなったっけ~? 朱里は元々こんなんでしょ?」
………笑わない、か。
「……好きにすれば?」
私は、そう言うと前を向いて本を読み始める。
そんな私を見て、朱里はクスッと笑って席に行く。



