もう1度、あの恋を







それから、たくさんの食べ物を買ったり、金魚すくいなど、楽しんだ。





そして、最後の花火が上がる時間になり、場所を探していた。





誰もいない、昔からの場所に向かう途中、私はさっき買ってもらったりんご飴をずっと眺めていた。







私は下ばっかり見ていたから、奏太が止まったことに気付かずまたぶつかってしまった。







「いたっ……これ二回目だよ奏太っ」


私は少し笑いながらそう言う。









そして、ヒューっと花火が上がってくる音が聞こえて空に視線を移した時に、奏太が口を開き、固まってしまった。













「……浴衣、すごい、似合ってると、思うけど」











バァンっー。








大きな音と共に綺麗に花を咲かせる花火。






「………え?」





私は、目を大きく見開いた。