「紗愛姉起きてるー?」 ドアの向こうから双子の弟の紗都が起こしに来てくれた。 「起きてるよー」 もうそんな時間か。 汗かいたからシャワー浴びたかったけど、仕方ないか。 さっさと準備しよーっと。 今日から桜咲高校に転校する。 理由は知らない。 紗都がすると言ったから。 私には紗都がいればいい。 それ以外なんて…。 考えるのはやめよう。 早く下行かなきゃ。