「んじゃ、合図したらこいよー」 あーやだ。 自己紹介やだ。 簡潔でいいよね。 「おーい。お前ら今日は転校生がいるぞー。入ってこい」 行きたくない。 行かなきゃ行けないよね…。 紗都の手を掴んだ。 紗都は何も言わず、中に入ってく。 「うおおおお!」 「キャーー!」 うるさい。 入った瞬間、クラスみんなが騒ぎ出した。 一部は、興味無さそうに見てる。 「ほら、自己紹介」 えー。 「戸沢紗都です」 紗都の次は私…。 「戸沢…紗愛…」 頑張ったよ。 私にしては頑張った。 もうやだ。