すきなのに!!

あたしはチョコレートブラウニー派だけどな~。なんちゃって。

ん?待てよ。

あたしは透に呼ばれて連れて来られたってことだよね。



つまり、これはまさかの万里くんのほうがオマケなのか?!!

いや、あんな可愛い男子を差し置いてあたしを連れてきてどうこうしようだなんて間違ってる!!




「……っ…あ、れ」





パチパチと瞬きして大きな瞳があたしを捉える。


ば、ばば万里くん今起きた?!なぜこんな狭っ苦しいところで今起きた?!

あたしは今万里くんが起きたらどうなるんだ。あたしは下手したらぶっ飛ばされるかもしれない。


それにこんな可愛い男子といてあたしの心臓はバックバクでただでさえ緊張してたのに。



「ここ、どこ……っ?!!!」


「しぃーっ!お願い、静かにして!」




あたしは慌てて万里くんの口を塞いで顔を近づけて小声でそう言った。


万里くんは不服そうな顔をしたけどタンスの外の話し声を聞いてすぐおとなしくなった。





「お、恭汰。黒髪の女と女顔の茶髪の男見なかったか?」


「黒髪…?」




タンスの扉の僅かな隙間から外の様子を伺う。



ブルーアッシュに金メッシュのド派手な髪の人が恭ちゃんに尋ねてるけど、恭ちゃんは首を傾げた。