すきなのに!!

……安心する。


あたし、疲れてたのかもしれない。




「ちょっと恭汰。何イチャついてんの」




い、イチャ…っ?!


あたしは慌てて恭ちゃんから離れて距離を取った。



だ、誰だ今変なこと言った女の子は…。



あたしはそろりそろり右に動いて恭ちゃんの後ろにいる2人を見た。


なんかオレンジ頭の爽やかな男の子と茶髪のストレートの美少女がいるんだが。


その2人はあたしを見るなり目を丸くして後ろにザザザッと下がった。



「え?なんで?!」

「どういうことだよ…」



2人はお互いに手を取り合って顔を見合わせているその姿はかなりおかしい。




「あれだろ?そっくりさんだよ」

「…でもあたしの知ってる子にかなり似てるんだけど」

「た、他人の空似だよ」

「こんな子が2人も3人もいたら困るわ!」




え?誰?マジで誰?!

万里くんの知り合い…には見えない、ね。


恭ちゃんはそんな2人を見てはぁーと長いため息をついて腕を組んだ。



「栞。コイツら、哲と亜弓だから」



「「「………は?!」」」




え、哲ちゃんと亜弓いいい?!!




「ち、ちち違うでしょ!哲ちゃんは黒髪だったし亜弓はもっと化粧濃かったしケバかったよ!」


「亜弓は高校デビューってヤツ?哲は無理やりオレンジに染められた」




人ってこんなに変わるもんなの?




「亜弓、可愛くなったね…」

「栞は相変わらず変人だね!」




最後に会ったのは昨日なのに、なんでこんなに変わってんの?!


亜弓に抱きつかれてよろめいていたら哲ちゃんがあたしの頭をぽんぽんしてくれた。




「西華は楽しい?」


「あ……う、ん。まぁね」




楽しい、のかな?うん。




「楽しく…なりそうだよ」




曖昧に笑ってそう答えると3人は顔を見合わせて困った顔をした。