すきなのに!!

あたしは自分で自分の右の拳を押さえつけて後ろに回した。あっぶねー生徒指導室に行くところだったわー。



そんなあたしに気づいた先生が意味深な笑みを浮かべてきたからあたしもそっくりそのままお返ししてやったぜ!けけけ!!




先生はあたしの後ろに隠れる万里くんを見つけるとびっくりした様子であたしの肩をバシバシ叩く。





「何やってんだ村山…お前、不良ぶっ飛ばしただけじゃ物足りなくて矢野まで脅して従えさせてんのか?!おっそろしい女だわー。そんな女は嫁に行けなくなるぞ。まあ、俺には一切関係ねぇ話だけどな!…お、これは決して体罰ではないぞ?」



「先生、どうやって教師になったの?」




「そんなマジトーンで聞くなよ。入試で学年ワースト20に入ったどっかの誰かさんと違って毎日必死こいて勉強したんだよ」



「ていうかあたしが不良ぶっ飛ばしたことそんなに有名になってんの?!やばくない?!それに万里くん脅してないし!!このエセ教師さっきから酷いんだけど!体罰、精神的いじめ、人権の侵害、個人情報の漏洩…」


「すごい…栞が難しい言葉を使ってる…!」


「凛、でもさ栞は絶対、漏洩って漢字で書けないだろうけどね」








##FS.L##凛と茉央ちゃん表出ろや##FE##










もう!!皆で寄ってたかってあたしをいじめるなんて酷いよ!!ふんだっ!




あたしはぷいっと顔を背けて腕を組んだ。


先生はけらけら笑ってあたしを指差す。よい子の皆、人を指差すのはやめようね。




「ガキかよコイツー!!やべ、笑いすぎて腹筋が…ははっ!!」


「もうイヤ!!」






木嶋の悪魔!!




こうして万里くんとの初めての学校生活が始まったのです。