すきなのに!!

清水さんは毛先をくるくるいじりつつ、私を睨んでくる。



その他の女子もあたしを睨みつつ、ちゃっかり万里くんをチラ見している。
せんせー、ここに変態がたくさんいます。




「村山さん、万里くんと随分仲がいいのね」





清水さんも確か茉央ちゃんと一緒で持ち上がり組だ。まあ、外部から入学してくるのなんてごく僅かなんだけどさ。





あたしはヘラヘラ笑って首を傾げた。こういうときは作り笑いが役に立つからいいよね。






「万里くん今日から学校来るんだって。よかったねー」






あたしがそう言えば親衛隊はちょっとたじろぐ。




万里くんはあたしの後ろにさりげなく隠れている。そういえば人見知りだったね。



茉央ちゃんはあたしの隣でのんきに鼻唄を歌ってスマホをいじっている。キミ、絶対理陽と気が合うよ。




清水さんの取り巻きの1人が困ったように腕を組んで顔をしかめる。




「最近外部組とか他校の女共がきゃーきゃーうるさいのよ。私たちもいろんなところに出向いて騒ぎ立てる女に釘を刺さなきゃいけないからもう大変」


「あーそうなんだー」





ちょっと棒読み気味に言ったらもっと睨まれた。ごめんなさい。





あーめんどくさいな。朝っぱらから女子に絡まれるとか本当最悪。まだ凛来てないのかなぁ。




「茉央ちゃんなんとかしてよ」




小声で言って茉央ちゃんを軽く肘で突ついたけど無反応。誰かとのLINEのやりとりで必死だ。邪魔してマジギレされるのも困るので仕方なく諦める。