闇の中に咲くランの花 Ⅲ


こ、これは!





蘭「お〜いし〜!!」




ほっぺたが落ちるのはまさにこの事!





パスタにしてよかったよ〜






綾斗「へぇ〜そんなに上手いのか?

1口くれ」





蘭「いいぜ〜

その代わり綾斗のも1口頂戴!」









綾斗「はい」





ん?


なぜパスタを巻き付けたフォークを


私に向けているのだ?







綾斗「ほら、食べるんだろ?」






あぁ!


フォークを持てというのか!








えっ?


でもそれって間接キス!?//////





蘭「じ、自分で取れるから大丈夫だって」





綾斗「腕が疲れたから早く食べろよ」




それなら綾斗が食べたらいいじゃん!




仕方ないな…


こうなった綾斗は止められない






私は手を伸ばして綾斗からフォークを

取ろうとした




……………が






ヒョイ







私から遠ざかったフォーク





蘭「あ、あのさ」




綾斗「なんだよ」




蘭「なんで遠ざけたの?」




綾斗「蘭が手を伸ばしたから」





そりゃ手を伸ばすよ



フォークを取ろうとしたんだから





綾斗「蘭は口を開けたらいいんだよ」





口を開ける?










それって!





蘭「カップルがやるあれじゃん!」





あ〜んってやつだぜ!?



綾斗!お前はそんなことをする奴じゃない!



どうしてしまったんだ!



周りの雰囲気にのまれたか!?







綾斗「ほら、早くしねぇと口に突っ込むぞ」





えぇ!?



それじゃぁ口の周りが汚れるじゃねぇか!







私は渋々口を開けた







綾斗「はい」






あぁ〜///// 恥ずかしいっ!






モグモグ




蘭「あっ、スゲェー美味しい!」





綾斗「ダロ?」





そう言って笑った





ドキドキッ





ヤバイヤバイ


かなりヤバイ





イケメンは何してもイケメンだ







綾斗「次蘭な」





“次” ?






なんだ?と思って綾斗の方を見ると



口を開けて待機していた





そんな顔もイケメンとは何事だ!





つーかなんで口開けてんだ?






綾斗「蘭に食べさせたんだから

次は蘭が俺に食べさせるんだろ?」





何だって!?


なんか当たり前〜みたいな顔で

言ってやがるぞ!?






まぁフェアじゃないしな




クルクルッ




蘭「はいどーぞっ」







モグモグ








綾斗「おぉ、タラコも美味いな」





蘭「だろ!」










お婆さん1「あらあら〜若いっていいわぇ〜」




お婆さん2「私が若い頃は

あんなにラブラブじゃなかったよ〜」





お婆さん1「羨ましいわ〜」





お婆さん1・2「「ねぇ〜」」







こ、これは私たちのことを言ってるのか!?





ラブラブって!



そんなんじゃねぇよ!!







綾斗も私じゃ嫌だろうし




綾斗好きな子いるんだし………















じゃあデートしててもいいのか?















綾斗「よしっ、飯も食い終わったし

映画でも見に行くか?」






蘭「…………」






綾斗「蘭?どうかしたか?」





蘭「…………あっ、嫌!何でもねぇ!


映画だよな!確かアッチにあったよな!」






綾斗「もしかして怒ってんのか?


恥ずかしいことさせたから」





恥ずかしいことさせた自覚あったのかよ!






蘭「別に怒ってなんかねぇよ?


ただ綾斗はいいのかって…(ボソッ」







綾斗「ん?俺がなんだって?」






蘭「嫌!今日だけだからな!」





そうっ…今日だけでいいんだ…




元々私の入る隙なんて無かったんだし