闇の中に咲くランの花 Ⅲ

翔希「綾斗、列の整備してきて」





綾斗「俺が?」





愁「私はここを離れられませんし



翔希は女性がダメですから


消去法で綾斗になりました




お願いしますね」





なんか俺雑用みたいになってないか?




一応お前らの総長なのに






はぁ…ちょっとみんなには悪ぃが




休憩がてら行ってくるか





俺は教室をでた





ズラッ!



マジかよ!なんでこんなに並んでんだ!?




大半は男子だが……



なんでヤローの女装を見に来るのか



こいつらの気が知れねぇー




もしかして…蘭か!?




まぁ今はいねぇけどな!ドンマイだな





俺は何時間待ちの



看板を持って最後尾まで行った





綾斗「最後尾はこちらでーす。


今からは30分待ちになっておりマース」






「キャー!あの人チョーイケメンじゃない!?



ねぇ!声かけてこようよ!」





「えぇー?でもアソコ30分待ちだよ?」





「でも店に入ったら


他にもイケメンいるかもしんないじゃん!」





「それもそうだね!」






まぁこんだけ並んでんだし



売上1位も夢じゃねぇかもな






はぁ…




でもやっぱり蘭とあの人の関係が気になって


仕方ねぇ






あの人は多分俺たちと同い年だよな…