闇の中に咲くランの花 Ⅲ

そう言って頭を撫でようとしてきた




ビクッ







綾斗「ゴ、ゴメン……




じゃあ絶対に離すんじゃねぇぞ?」






コクン








そして私は綾斗の裾を掴みながら部屋を出た







綾斗「なぁ…蘭」







ビクッ




蘭「な、なんだよ…………」








綾斗「俺のこと…怖いか?」









蘭「怖い………」









綾斗「あんなことがあったからか?」








蘭「そう…………」











綾斗「俺はあんなことしないのにか?」







わかってる………





綾斗がそんな事する


はずがない事はわかってる






でもやっぱり怖いんだ………





いつ……変わってしまうかなんて………








疾風だって優しかったのに…





いきなりあんなことしてくるなんて……









いくら何でも考えてくれてるとばかり……






綾斗「それって……



俺のことが信じられないってことか?」








蘭「信じられないわけないだろ!」